生姜(ショウガ)について
段々と春らしい陽気になってきましたが、季節の変わり目、何となく体調の変化が気になりませんか?
特に春は、漢方では「肝」との関わりが深い季節と言われています。「肝」は生命活動のエネルギーになる気と、体の隅々まで栄養を送る血の巡りを調整します。ですから、「肝」の働きが乱れると全身の気血の巡りが悪くなって、例えばイライラしたり、何となく憂鬱だったり、自律神経が乱れたり、胃腸の不調などの症状が出てくるのですね。
「肝心(腎)かなめ」という言葉があるように、「肝」は五臓の中でも、「腎」とともにとても重要な働きがあります。「肝」の働きで気血がスムーズに全身に行きわたることで、精神面においては情緒が安定し、正しい判断が出来ることで、気持ちも明るくなります。
(2021年8月6日「血の巡りと女性特有の諸症状について」)
また「肝」は血を貯蔵する働きがあって、筋肉や目の働きにも関わっています。足がよくつる、まぶたが痙攣する、目が疲れる、などの症状は「肝」の血の不足が原因とされているんですね。
「大地のおくりもの」には、血流を良くしてカラダを温めたり、新陳代謝を促進し、水分の循環も良くすることでむくみを改善したり、さらには胃腸の調子を整えてくれるショウガが含まれています。
「肝」の機能を回復させて、血を補い、気のめぐりをよくして、楽しい春を過ごしたいものですね。