クコの実について
クコの実は、東アジア(主に中国北部やモンゴル)を原産とするナス科の植物の実です。秋になると1~2cmくらいの小さな赤い実をつけます。生の状態だと潰れやすく扱いづらいので、古くから乾燥させてから使用されてきました。ドライフルーツのように乾燥させたものは枸杞子(クコシ)と呼ばれ、中国では薬膳料理や薬にも使用され、3000年以上も前から不老長寿の薬として楊貴妃も愛用していたのはナツメと同じです。(2022年1月21日「ナツメについて」)味は、特に生の状態ではナス科特有の苦みや生臭さがすることがあるようですが、乾燥させたものはほんのり甘みがあって食べやすいです。
栄養素としては、クコの実にはたくさんのミネラルがバランスよく含まれていて、特にカリウム・鉄・マンガン・銅・亜鉛・マグネシウムは、ドライフルーツの中でもトップクラスの含有量を誇ります。
ちなみにミネラルとは無機質とも言われる5大栄養素の1つですが、身体を構成する主な4元素(酸素・炭素・水素・窒素)以外の総称で、代表的なものとしてはカルシウム・リン・ナトリウムなどがあります。
それぞれ身体の健康を維持する様々な機能を持っており、多くのミネラルをバランスよく摂取することが重要です。
例えば、ナツメと比べるとカリウムはおよそ2倍、鉄は2.5倍、マンガンは1.5倍、マグネシウムは2倍、タンパク質は3倍の含有量を誇ります。
(100gあたり) | クコの実 | ナツメ(棗) |
食物繊維 (g) | 13 | 12.5 |
鉄 (mg) | 4 | 1.5 |
パントテン酸 (mg) | 0.71 | 0.86 |
葉酸 (μg) | 99 | 140 |
カルシウム (mg) | 47 | 65 |
タンパク質 (g) | 12.3 | 3.9 |
マグネシウム (mg) | 77 | 39 |
マンガン (mg) | 0.71 | 0.46 |
カリウム (mg) | 1400 | 810 |
リン (mg) | 180 | 80 |
亜鉛 (mg) | 1.2 | 0.8 |
銅 (mg) | 0.69 | 0.24 |
ビタミンB1 (mg) | 0.28 | 0.1 |
ビタミンB2 (mg) | 0.4 | 0.21 |
ナイアシン (mg) | 0.32 | 0.16 |
また根や葉にも重要成分が含まれていて、実と同じように根皮を乾燥させたものを地骨皮(ジコッピ)、葉を乾燥させたものは枸杞葉(クコヨウ)などと呼ばれて、やはり古来から現代に至るまで滋養強壮や解熱、健胃などのために用いられているようです。現在ではスーパーフードとしても世界中に知られることになって、ゴジベリーやウルフベリーという名前で広まっているそうです。
クコの実もナツメも栄養素が豊富ですが、「大地のおくりもの®」にはどちらもバランス良く配合されていて、さらに食物繊維とシリカが栄養素の吸収をサポートをしてくれます。
まだまだ寒い季節、またウィルスも気になるこの時期には、特にココロとカラダのバランスを考えながら生活していきたいですね!